連載
これだけは知っておきたい、整形外科的徒手検査法(第38回) 上肢、肩関節 Crank test
池尻 洋史
1
,
帖佐 悦男
1宮崎大学 医学部整形外科
キーワード:
肩関節
,
上肢
,
外転運動
,
肩関節唇損傷
,
内転運動
Keyword:
Shoulder Injuries
,
Shoulder Joint
,
Upper Extremity
pp.220-221
発行日 2019年2月19日
Published Date 2019/2/19
DOI https://doi.org/10.18885/J00282.2019158398
- 有料閲覧
- 文献概要
Superior labrum from anterior to posterior(SLAP) lesionは,1985年のAndrewsら1)の報告 に引き続き,1990年にSnyderら2)により上腕二頭筋長頭腱付着部を含む前上方から後上方(右肩でい えば10時から2時まで)にかけての肩関節上方関節唇のさまざまな損傷を統括し命名された。 SLAP lesion損傷はさまざまな原因で発生する。オーバーヘッドスポーツ(野球での投球やバレー ボールでのアタック動作など)で痛みが出現するといわれている。また,外傷に伴うケースでは,腕を 伸ばした状態で手をついたり,腕を引っぱられて損傷するなどの例がある。中高年では変性によるも のが多い。 SLAP lesionを診断するためにさまざまな診察法が提唱されている。Crank testは,1996年にLui ら3)が関節唇損傷を予測する新しい診察法として報告している。
Copyright© 2019 MEDICAL VIEW CO., LTD. All rights reserved.