特集 高血圧学を再考する
治す14
腎臓内科医として高血圧症をどう治療するか
伴光 幸大
1
,
柴田 茂
1
1帝京大学医学部内科学講座腎臓内科
キーワード:
高血圧治療目標
,
食塩感受性高血圧
,
圧Na利尿曲線
,
尿ナトカリ比
Keyword:
高血圧治療目標
,
食塩感受性高血圧
,
圧Na利尿曲線
,
尿ナトカリ比
pp.722-727
発行日 2025年7月9日
Published Date 2025/7/9
DOI https://doi.org/10.18885/HV.0000001964
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高血圧症は日本人の約3人に1人が罹患する代表的な国民病であり,血圧の適切な管理は冠動脈疾患や日本人に多い脳血管障害,そして新たな国民病ともいわれる慢性腎臓病(CKD)の進展抑制に不可欠である。食塩摂取過多の抑制と降圧薬の進歩に伴い,日本人の平均血圧は1960年代をピークとして着実に減少してきている。しかしながら,日本人において,いまだ心血管疾患の最大のリスク要因であり,健康寿命の延伸に向けて,もう一段階の血圧管理強化が必要である。本稿は,高血圧の管理改善を目指し,高血圧症の成因と治療について腎臓内科医の視点で解説する。

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