特集 もう迷わない! 循環器薬物処方〜若手医師へ贈る熟練医の処方の考え方
Ⅰ 循環器薬の特徴について識る
1. Ca拮抗薬(ジヒドロピリジン系•非ジヒドロピリジン系)
峯岸 慎太郎
1
,
岩田 究
2
,
田村 功一
3
1横浜市立大学医学部循環器内科学
2横浜市立大学医学部循環器内科学,ウェルビーハートクリニック港南台
3横浜市立大学医学部循環器・腎臓・高血圧内科学
キーワード:
Ca拮抗薬
,
ジヒドロピリジン系
,
フェニルアルキルアミン系
,
ベンゾジアゼピン系
,
電位依存性Caチャネル
Keyword:
Ca拮抗薬
,
ジヒドロピリジン系
,
フェニルアルキルアミン系
,
ベンゾジアゼピン系
,
電位依存性Caチャネル
pp.6-11
発行日 2023年11月1日
Published Date 2023/11/1
DOI https://doi.org/10.18885/HV.0000001381
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Ca拮抗薬は,ジヒドロピリジン系(dihydropyridine:DHP)と,非ジヒドロピリジン系[フェニルアルキルアミン(phenylalkylamine:PAA)系,ベンゾジアゼピン(benzothiazepine:BTZ)系]に分類される。DHPは降圧効果に優れ,薬効発揮までの時間が短く,適応患者が多いために広く使用されている。DHPの使い分けには,L型チャネルの遮断が基本作用ではあるが,どのDHPがN型やT型に作用するのかを把握しておく必要がある。Ca拮抗薬は狭心症合併患者,特に冠攣縮性狭心症にも有用性が認められる。非DHPは抗不整脈薬としても使用される。本稿ではCa拮抗薬の薬理作用と副作用について解説する。
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