特集 心エコー計測/抽出のコツ,身につけたい考え方/進め方
Ⅱ 身につけたい考え方/進め方
3 病気を識る,病気を診る o. 先天性心疾患 ④ 成人期に初めて診断された複雑性先天性心疾患(修正大血管転位)
川松 直人
1
,
石津 智子
1
1筑波大学医学医療系循環器内科
キーワード:
成人先天性心疾患
,
修正大血管転位
,
Hemodynamically balanced ccTGA
Keyword:
成人先天性心疾患
,
修正大血管転位
,
Hemodynamically balanced ccTGA
pp.238-244
発行日 2021年11月1日
Published Date 2021/11/1
DOI https://doi.org/10.18885/HV.0000000754
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
先天性心疾患の発見契機として,症状出現時以外にも出生時や乳児検診,学校検診などさまざまである。この一方で職場検診やほかの疾患で受診したときなど,成人期以降に初めて診断される症例も少なくない。その多くは心房中隔欠損(ASD)や部分肺静脈還流異常など比較的シンプルで,軽度の血行動態異常を呈する症例であるが,まれに複雑性先天性心疾患を診断される症例も経験する。本稿では,複雑性先天性心疾患であるにもかかわらず成人期に初めて診断されることがある,修正大血管転位の2症例について紹介する。
Copyright © 2021, MEDICAL VIEW CO., LTD. All rights reserved.