特集 AI と心臓病診療日常診療への可能性を探る
治す13
ロボットP C I の試み
光武 良亮
1
,
舛元 章浩
2
,
上野 高史
2
1久留米大学医学部心臓・血管内科
2福岡記念病院循環器内科
キーワード:
ロボット補助
,
PCI
,
放射線被ばく
,
遠隔操作
Keyword:
ロボット補助
,
PCI
,
放射線被ばく
,
遠隔操作
pp.1081-1087
発行日 2021年11月9日
Published Date 2021/11/9
DOI https://doi.org/10.18885/HV.0000000703
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複雑病変へのPCIが増加する一方で,手技時間は延長し,術者への放射線被ばく量は増加していると推測される。放射線被ばくの増加に伴い,術者は白内障や甲状腺疾患,悪性腫瘍などの発生リスクに晒されている。そのリスクを低減するためにプロテクターを着用するが,その重さによる腰椎疾患をはじめとした整形外科的傷害の危険性もある。つまり,現行のPCIスタイルでは,術者は常にさまざまなリスクと隣り合わせで手技を行っていることになる。そのような背景を受けて開発されたのが,PCIデバイスの遠隔操作を可能とした,ロボットPCIシステムである。本稿では,わが国初のロボットPCIシステムであるCorPathⓇ GRXシステム(Corindus社)について概説する。ロボットPCIは,正確にはロボット補助PCIというべきではあるが,本稿ではロボットPCI(R-PCI)と統一させていただく。
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