特集 被ばく医療における看護の人材育成と研究─弘前大学大学院被ばく医療人材育成プロジェクト
緊急被ばく医療に関連した看護研究の動向
冨澤 登志子
1
,
漆坂 真弓
1
,
北島 麻衣子
1
1弘前大学大学院保健学研究科
キーワード:
緊急被ばく医療
,
放射線看護
,
放射線教育
,
放射線被ばく
,
放射線防護
Keyword:
緊急被ばく医療
,
放射線看護
,
放射線教育
,
放射線被ばく
,
放射線防護
pp.13-22
発行日 2013年2月15日
Published Date 2013/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681100737
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はじめに
東日本大震災に伴う福島第一原子力発電所での事故(以下,福島原発事故)は,甚大な影響を及ぼし,いまなお最終的な収束に至っていない。原子力発電所などの被ばく事故によって傷病者が発生した際,汚染対策や除染,線量測定,特殊臨床検査,リスクコミュニケーションなど,特別の対応を含む緊急被ばく医療が必要となる。看護職者が緊急被ばく医療に携わることはまれであるため,万が一に備えておくにはこれまでの経験事例を参考に,継続して学習していく必要がある。
そこで本稿では,緊急被ばく医療に関する看護研究の動向を探ると同時に,弘前大学で取り組んでいる「緊急被ばく医療人材育成プロジェクト」での研究の紹介,さらに緊急被ばく医療に関する研究の課題と展望について述べていく。
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