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日常診療で押さえておきたい放射線の基礎知識 第6回 放射線被ばくの確率的影響に対する防護
土肥 佐和子
1
,
井上 真由美
2
,
古川 恭治
3
,
平田 秀紀
4
1久留米大学 認定看護師教育センター
2聖マリア病院 診療放射線室
3同 バイオ統計センター
4同 放射線治療科
キーワード:
放射線被ばく
,
確率的影響
,
防護
Keyword:
放射線被ばく
,
確率的影響
,
防護
pp.1447-1451
発行日 2020年12月10日
Published Date 2020/12/10
DOI https://doi.org/10.18888/rp.0000001466
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確率的影響とは,放射線によるDNAの突然変異の誘発・蓄積による発がんやそのほかの疾患の発症・遺伝的影響をさしている。放射線による生物作用は非特異的であり,放射線に被ばくしたという特徴的証拠のフットプリントは残せないが,その生物的影響にはLNTという線量依存性があるといわれる。すなわち,解毒剤や抗菌剤は存在しないので,診療においては「正当化と最適化」にのっとり今のところ少しでも被ばくさせない,しないためALARAの原則に従い使用している。
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