連載 画像診断研究のための統計学
[第6回]3群以上の比較
新谷 歩
1
,
兵頭 朋子
2
1大阪公立大学大学院医学研究科 医療統計学教室
2近畿大学医学部 放射線医学教室 放射線診断学部門
キーワード:
分散分析(ANOVA)
,
F値
,
群間・群内分散
,
事後比較(post–hoc)
,
Kruskal–Wallis検定
Keyword:
分散分析(ANOVA)
,
F値
,
群間・群内分散
,
事後比較(post–hoc)
,
Kruskal–Wallis検定
pp.396-401
発行日 2026年3月26日
Published Date 2026/3/26
DOI https://doi.org/10.18885/CI.0000002333
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放射線科専攻医のGさんは,ある腫瘍が病理学的に3つのサブタイプ(a・b・c)に分類でき,予後も異なるという報告に興味をもちました。「術前MRIの造影前後のT1値比(post/pre)を比べれば,サブタイプ間で造影効果が違うかもしれない」と考え,病理医に相談して手術症例をa・b・cに分類してもらうことにしました。Gさんは「まずa対bをT検定し,次にb対c,c対aもT検定すれば違いが全部わかるはず」と思い,研究計画を進めました。ところが指導医から「3群ならT検定を繰り返すのはよくないよ。まず分散分析(analysis of variance:ANOVA)から始めるべきだね」と助言されます。Gさんは連載第4回の「統計検定の選び方」(本誌2026年1月号)を思い出し,「アウトカムが連続値で群が3つ以上ならANOVAだったな」と教科書を開きましたが,平均が複数あるときにどうやって1つのP値を求めるのか,ANOVAの仕組みがまだ腑に落ちません。

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