連載 何としても読んでもらいたい あの論文,この論文
[第18回]
予後予測に関するRadiomics解析の初期研究
桐生 茂
1
1国際医療福祉大学 放射線科
pp.114-115
発行日 2024年1月26日
Published Date 2024/1/26
DOI https://doi.org/10.18885/CI.0000001556
- 有料閲覧
- 文献概要
本研究では結腸癌切除後症例の生存予後・予測におけるCTのtexture解析の有用性を検討した。造影剤を用いた肝の灌流画像から用手的に肝を切り出し,異なるいくつかの空間スケール(フィルター幅2,4,6,10,12ピクセルの5つ)ごとの解析を行うためにLaplacian of Gaussianフィルターで前処理を行い,texture解析として2つの画像特徴量(brightness,uniformity)を出力した。それぞれの異なる空間スケールの画像特徴量は,フィルター幅12ピクセル空間スケールで正規化して評価した。肝灌流値(hepatic arterial perfusion,the hepatic perfusion index)についても検討した。結果として10ピクセルの空間スケールのuniformityが生存予後・予測のパフォーマンスが高いことが示された。肝灌流値は予後との関連は示されなかった。
Copyright © 2024, MEDICAL VIEW CO., LTD. All rights reserved.