特集1 まれに出会うと悩ましい 膝・足の疾患
鵞足包炎に伴う骨の二次性変化
髙橋 正秀
1
,
武田 綾乃
2
1国立国際医療研究センター病院 放射線診断科
2野崎徳洲会病院 放射線診断科
キーワード:
鵞足(pes anserinus)
,
腱付着部炎(enthesopathy)
,
石灰化腱炎(calcified tendinitis)
Keyword:
鵞足(pes anserinus)
,
腱付着部炎(enthesopathy)
,
石灰化腱炎(calcified tendinitis)
pp.1102-1106
発行日 2023年10月26日
Published Date 2023/10/26
DOI https://doi.org/10.18885/CI.0000001431
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鵞足[pes anserinus(ラテン語)]とは,大腿後面の内側ハムストリングのうち,3つの筋が停止する部分を指す。3つの腱とは,縫工筋,薄筋そして半腱様筋(sartorius, gracilis and semitendinosus)である[半膜様筋(semimembranosus)も内側ハムストリングを形成するが,鵞足には停止しない]。これらの腱と膝関節の間には滑液包があり,しばしば炎症を生じる。本稿では鵞足包炎の一般論を述べるとともに,特殊なケースを紹介する。
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