特集 誰にも聞けないIVRの基本:基本手技〜部位別血管カテーテルの選択と挿入法
部位別血管カテーテルの選択,挿入のコツと造影法
腹部静脈:副腎静脈サンプリング(AVS)
清治 和将
1
,
高瀬 圭
2
1東北大学病院 放射線診断科
2東北大学大学院医学系研究科 放射線診断学分野
キーワード:
副腎静脈サンプリング(adrenal venous sampling)
,
原発性アルドステロン症(primary aldosteronism)
Keyword:
副腎静脈サンプリング(adrenal venous sampling)
,
原発性アルドステロン症(primary aldosteronism)
pp.809-814
発行日 2020年7月26日
Published Date 2020/7/26
DOI https://doi.org/10.18885/CI.0000000324
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副腎静脈サンプリング(adrenal venoussampling;AVS)は,原発性アルドステロン症(primary aldosteronism;PA)における責任病変の局在診断法として,現時点で最も精度が高い方法である。PAは二次性高血圧症の原因疾患として最も頻度が高く,全高血圧症(わが国で推定約4,300万人)の約11%を占める。さらにPAでは年齢・血圧が同等の本態性高血圧症と比べて,脳卒中,心筋梗塞,心房細動などの脳心血管系合併症の頻度が2 ~4倍と高率である,また慢性腎臓病(chronic kidney disease;CKD)などの腎障害の頻度も高い。その一方で,PAは的確に診断することで適切に治療可能な疾患である。
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