技術講座 一般
便一般検査のためのサンプリング法
今福 裕司
1
,
吉田 浩
1
1福島県立医科大学臨床検査医学講座
pp.1137-1143
発行日 1997年12月1日
Published Date 1997/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543903293
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新しい知見
大腸癌由来の出血を検出するという目的の便潜血反応のためのサンプリング法として,表面擦過法が推奨されている.これは大腸癌が直腸,S状結腸に発生する頻度が高いこと,およびそうした下部大腸由来の出血が便表面に付着する傾向があるためである.もう1つ,便潜血反応サンプリングの進展として,便をトイレの水に浸らせなくてすむような採取容器が日本においても開発されたことである.便が水に浸ると水による潜血の希釈が起こるし,洗浄剤が使用されている場合はその影響が無視できないものとなる.
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