Japanese
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経験と考察
仙腸関節障害と腰椎疾患の腰殿部・下肢症状に対するピクトグラフを用いた質的評価
Visualize symptoms with pictographs to distinguish between sacroiliac joint disorder and lumbar spine disease symptoms
佐藤 麻生
1
,
黒澤 大輔
2,3
,
佐々木 健
1
,
村上 栄一
3,4
A. Sato
1
,
D. Kurosawa
2,3
,
T. Sasaki
1
,
E. Murakami
3,4
1JCHO仙台病院リハビリテーション部
2JCHO仙台病院整形外科
3日本仙腸関節・腰痛センター
4国際仙腸関節研究所
1Dept. of Rehabilitation, JCHO Sendai Hospital, Sendai
キーワード:
sacroiliac joint disorder
,
pain quality
,
pictograph
Keyword:
sacroiliac joint disorder
,
pain quality
,
pictograph
pp.913-916
発行日 2026年8月1日
Published Date 2026/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei77_913
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は じ め に
仙腸関節障害(sacroiliac joint disorder:SIJD)や腰椎疾患の診療では,患者から聴取する疼痛やしびれの量的評価は主にvisual analogue scale1)やnumerical rating scale2)が使用される.質的評価には日本語版pain DETECT3)や神経障害性疼痛スクリーニング質問票4)などが用いられている.通常の問診では,自覚症状は疼痛としびれに大別されて聴取されることが多いが,症状の中には言語化が困難な性質のものもあり,患者と医療者間で愁訴を正確に共有できない場合が少なくない.東南アジアの国の一つであるタイでは,多民族で構成されていることから,70種類以上の言語が使用されており,特に農村部で医療を行う場合,そもそも症状を言語で伝えられず,問診がむずかしいという問題を抱えていた.そこで,BBDO Bangkok社とMercedes-Benz社が社会貢献事業としてThe Universal Language of Pain(ピクトグラフ)[図1]を作成し診療に用いられていた.ピクトグラフとは,日本語で絵文字や絵ことばと呼ばれるグラフィックシンボルのことである5).このピクトグラフを用いれば,運動器疾患における,言語化しにくい症状の質的な評価ができるのではないかと考えた.
本稿では,SIJDと代表的な腰痛疾患である腰部脊柱管狭窄症(lumbar spinal stenosis:LSS),腰椎椎間板ヘルニア(lumbar disc herniation:LDH)の腰殿部・下肢症状に関してピクトグラフを用いて自覚症状の質を調査した.

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