喫茶ロビー
心の赴くままに
中村 利孝
1,2
1東都三軒茶屋リハビリテーション病院病院長
2産業医科大学名誉教授
pp.287-287
発行日 2025年3月1日
Published Date 2025/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei76_287
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整形外科医になって50年以上が経過した.外科志望であったので医学部3年生の夏休みの課外実習では,都立広尾病院の外科と整形外科を希望した.参加人数の都合で前半2週を整形外科,後半2週を外科に振り分けられた.当時,都立広尾病院整形外科では,主に上肢と手指の麻痺例に対して機能再建手術が盛んに行われていた.精密な手術手技と術後の回復例を多数みせていただき,直接生死に関連することは少ないが,「運動機能を回復して,いかに良く生きるか」を追求する整形外科手術の可能性の広さに感動した.結局,後半も整形外科に居続けた.この時点で,卒業後は整形外科に進むことを決めていた.
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