学会を聞く
第51回日本臨床バイオメカニクス学会
清水 孝彬
1
T. Shimizu
1
1京都大学大学院整形外科
1Dept. of Orthop. Surg, Graduate School of Medicine, Kyoto University, Kyoto
pp.292-295
発行日 2025年3月1日
Published Date 2025/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei76_292
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1.は じ め に
日本臨床バイオメカニクス学会は,運動器を中心にヒトのバイオメカニクス学を研究し,臨床応用を通じて社会貢献を行ってきた,50年の歴史がある学会である.第51回の本学会に参加したのでその概要を報告する.
第51回は大阪大学大学院医学系研究科健康スポーツ科学講座教授の中田研会長と京都大学大学院情報学研究科システム情報論講座教授の野村泰伸会長のもと,2024年11月1日(金)~2日(土)に大阪大学箕面キャンパスおよび箕面市立文化芸能劇場で開催され,参加者数400名を超える盛況な会となった.次の50年に向けた最初の一歩となる本会のテーマは「Mobility is Freedom」であった.ヒトの動きについて自由な発想で広い研究手法を包摂し,ヒトが動物として自由に動けること,またヒトの動きから社会がよい方向に動いていくことをめざし,多くの研究者による自由な討論の場となることを願うという,会長の中田先生の思いを表すスローガンであった.学会場は2021年開館ということで非常に新しく清潔感があり,会場内の音響やライティングがすばらしかった.また,交通の便もよくコンパクトで会場内の移動もストレスのない快適な環境であった(図1).
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