整形トピックス
再生誘導医薬HMGB1ペプチドによる末梢循環を介した間葉系細胞の動員と半月板再生
石橋 恭太
1
,
佐々木 英嗣
1
,
石橋 恭之
1
1弘前大学大学院整形外科
pp.150-150
発行日 2025年2月1日
Published Date 2025/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei76_150
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1.再生誘導医薬
われわれは,骨髄由来間葉系幹細胞を損傷組織へ誘導し組織再生を促進させる因子としてhigh mobility group box1(HMGB1)に注目した.HMGB1は核蛋白の一つであり,古くから炎症性メディエーターとして認識されていたが,玉井らは,HMGB1の炎症性ドメインを排除したHMGB1ペプチドを再生誘導医薬として開発している1).現在さまざまな疾患モデルにおいてHMGB1ペプチドの有効性が報告されており2,3),半月板損傷に対して有効ではないかと考えて検証を行った.
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