CARD14

　Caspase recruitment domain-containing protein 14（CARD14）は，CARD-containing MAGUK protein 2（CARMA2）としても知られ，CARMAファミリーに属する細胞内蛋白質であり，CARD14遺伝子によってコードされている．CARMAファミリーにはCARD10やCARD11が含まれ，リン酸化され活性化することでB-cell lymphoma/leukemia 10（BCL10）およびmucosa-associated lymphoid tissue lymphoma translocation protein 1（MALT1）と複合体を形成し，炎症関連転写因子であるnuclear factor-κB（NF-κB）を活性化する．CARD14もこれらと同様の構造をもち，NF-κBを活性化させ，IL-36，IL-8，CCL20などのケモカイン，サイトカインの分泌を促進することで炎症反応の増悪に寄与する^1）（図1）．