私論
整形外科のがん・骨転移診療
窪田 大介
1
1順天堂大学整形外科准教授
pp.128-128
発行日 2025年2月1日
Published Date 2025/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei76_128
- 有料閲覧
- 文献概要
国内の新規がん罹患数は年々増加し,現在では年間100万人を超え,出生数を上回る状況にある.国民の半数が生涯でがんに罹患するとされ,治療法の進展により,長期間がんと共に生活する患者も増加している.まさに「がん時代」を迎えている.整形外科においても,がん患者の増加や高齢化社会の進展により,「がん」や「転移性骨腫瘍」を扱う機会が増えてきた.近年では「がんリハ」や「がんロコモ」といった概念が確立され,運動器のスペシャリストとしてがん治療全般に関与するようになってきている.本稿では,これまでのがん・骨転移診療を振り返りつつ,これからのがん・骨転移診療について考えたい.
© Nankodo Co., Ltd., 2025