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新たな手術の開発
土屋 弘行
1,2
1横浜栄共済病院病院長
2金沢大学名誉教授
pp.996-996
発行日 2024年8月1日
Published Date 2024/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei75_996
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日本発の新たな手術術式は,近年どれくらい出てきているのでしょうか? 薬剤や医療機器は薬事承認を得て実用化され,手術は保険収載されて実用化されます.倫理委員会や治験審査委員会などの体制が整っていない時代には,学用患者制度あるいは院内臨床試験として,新たな術式が患者の同意のもとで行われていました.そこで得られたデータをもとに,日本整形外科学会をはじめとする各学会から保険収載への要望が提出されて認められていました.また,1984年10月から高度先進医療という制度も導入され,この制度を経て保険収載されるものもありました.現行の先進医療制度は2006年10月から始まっています.いずれも今よりはハードルが低く,日本発の術式がかなり誕生していました.その頃は厳重な監査体制がないために,中には承認を得ずに手術が行われていたものもありました.
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