Japanese
English
連載 革新的技術がもたらす小児運動器難病の新展開――基礎から臨床へ
四肢先天異常における最近の知見
What’s new in congenital abnormalities of the extremities
川端 秀彦
1
H. Kawabata
1
1南大阪小児リハビリテーション病院
1Osaka Rehabilitation Hospital for Children, Osaka
キーワード:
congenital anomalies
,
etiology
,
treatment
Keyword:
congenital anomalies
,
etiology
,
treatment
pp.1091-1096
発行日 2021年9月1日
Published Date 2021/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei72_1091
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は じ め に
四肢先天異常の病態は多様で,治療においても機能的側面を重要視する場合もあれば,整容的改善を主な目的とする場合もある.いずれにおいても患者本人の生活の質(QOL)の改善,長い人生におけるhappinessが治療の最終目的である.ここ半世紀の間に導入されたマイクロサージェリーと骨延長の技術は,四肢先天異常の治療においても新たな局面を切り開いた.しかし,このような医療技術の進歩は飛躍的な機能改善をもたらす一方で,時に患者により大きな負担を強いることもあり,近年においては患者視点に立った見直しがさまざまな側面から行われつつある.これらをふまえて,ここでは各論的に最近のトピックスを取り上げて記述したい.
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