連載 X線診断Q&A
X線診断Q&A
吉田 進二
1
1東海大学整形外科講師
pp.1345-1346
発行日 2024年12月1日
Published Date 2024/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei75_1345
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Question
症 例.23歳,女.
主 訴:左手関節痛.
家族歴・既往歴:特記すべきことはない.
現病歴:小学生のころからソフトボールを続けており,現在は実業団のソフトボール選手である.3ヵ月前よりバッティングの際に左手関節痛を自覚するようになり,2ヵ月前より増悪してバッティングだけではなく捕球の動作も辛くなって練習を休むようになった.接骨院と近医整形外科を受診したが,明確な診断はされずに症状は持続し,1ヵ月前より荷物を運ぶ仕事も休むようになったため当科を受診した.
身体所見:左有鉤骨鉤部に圧痛が認められた.Hook of hamate pull test陽性であった.明らかな手関節可動域制限は認めなかった.
単純X線所見:図1に当院初診時の左手関節単純X線像を示す.
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