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特集 変形性関節症の診断と治療――保存的治療から再生医療まで
Ⅵ章.変形性股関節症
3.変形性股関節症の画像診断(X線像,CT,MRIなど)
Diagnostic imaging of osteoarthritis of tha hip
帖佐 悦男
1
E. Chosa
1
1宮崎大学整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., Faculty of Medicine, University of Miyazaki, Miyazaki
キーワード:
diagnostic imaging
,
radiograph
,
CT
,
MRI
Keyword:
diagnostic imaging
,
radiograph
,
CT
,
MRI
pp.609-615
発行日 2023年5月25日
Published Date 2023/5/25
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei74_609
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は じ め に
医療の現場で,確定診断や手術適応を含めた治療方針の決定や治療後の評価の際に,画像診断は必要不可欠である.特に,MRIや超音波検査,positron emission tomography(PET)をはじめとする画像機器の進歩はめざましく,診断技術も向上している.しかし,医療面接や身体所見を十分とらずにMRIを実施し,その結果のみで診断し主病因の診断を誤ることがある.たとえば,変形性股関節症が主病変であるが,腰椎MRIを撮像したため,画像上の腰椎椎間板疾患を主病変と診断することがある.したがって,画像診断は,あくまでも補助診断であることを念頭において診療する必要がある.本稿では,変形性股関節症の画像診断における基本的な撮影法・評価法についてガイドラインを含め概説する.
© Nankodo Co., Ltd., 2023