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特集 脊椎・脊髄外科診断学の進歩(第14回日本脊椎外科研究会より)
原発性脊椎腫瘍の総合画像診断
Practical Diagnostic Imaging in Primary Tumors of the Spine
杉浦 勲
1,2
,
竹田 宜弘
1,2
,
石川 忠也
1,2
,
新城 清
1,2
,
佐藤 啓二
1,2
,
浅野 昌育
3
Isao Sugiura
1,2
1名古屋大学病院分院整形外科
2現在:名古屋第一赤十字病院整形外科
3名古屋運動器腫瘍ユニット
1Orthopedic Surgery, Nagoya University Branch Hospital
キーワード:
spine tumors
,
diagnostic imaging
,
computed tomography
,
angiography
Keyword:
spine tumors
,
diagnostic imaging
,
computed tomography
,
angiography
pp.391-400
発行日 1986年4月25日
Published Date 1986/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907392
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抄録:脊椎にも,良性,悪性を問わず各種の原発性骨腫瘍が発生するが,その頻度は全骨腫瘍の2%程度である.腫瘍のびまん性浸潤性発育による骨萎縮,吸収破壊をはじめ特徴的な蚕食像,蜂巣状吸収像,皮殼状膨隆などの画像描写所見は脊椎病変にあっては解剖学的特殊性も加わって単純X線では捉えがたく,特に早期病巣の発見は困難である.原発性脊椎腫瘍の診断にあたっては若年例では好酸球性肉芽腫,動脈瘤様骨嚢腫,ユーイング肉腫などを,仙椎腫瘍では脊索腫,巨細胞腫,軟骨肉腫を念頭において多方向撮影,FCR,断層撮影によって病巣の概略を把握し,更にCTにより浸潤状況など詳細に観察する.必要に応じ骨シンチグラフィーでより早期に癌転移巣との鑑別をおこない,脊髄造影で脊髄・神経根の圧排症状を,血管造影—選択的造影,subtractionでの画像が提供する所見は治療法選択,治療効果の評価にも有効的に利用される.
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