Japanese
English
連載 専門医のための症例問題トレーニング
代謝性骨疾患(骨粗鬆症を含む)
Metabolic bone disease
福武 勝典
1
K. Fukutake
1
1東邦大学整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., Toho University, Tokyo
キーワード:
vertebral fracture
,
osteoporosis
,
pseudo arthrosis
Keyword:
vertebral fracture
,
osteoporosis
,
pseudo arthrosis
pp.269-274
発行日 2023年3月1日
Published Date 2023/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei74_269
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症 例.81歳,女.
主 訴:腰背部痛.
既往歴:骨粗鬆症.ビスホスホネート製剤内服中.
現病歴:4ヵ月前にから特に誘因なく疼痛が出現した.近医でL1椎体骨折の診断を受け,保存的治療が開始された.しかし疼痛の改善を認めず,特に臥位から起き上がるときの疼痛が強く日常生活に強い制限があった.精査加療を目的に当院を紹介され受診した.
初診時所見:疼痛により立位保持が困難であり,車椅子で来院した.脊椎棘突起に叩打痛を認め,体動時の著明な疼痛の訴えがあった.下肢痛・筋力低下はなかった.
画像所見:当院初診時の単純X線像を図1に示す.
© Nankodo Co., Ltd., 2023