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誌上シンポジウム 骨粗鬆症性脊椎骨折の病態
骨粗鬆症性脊椎椎体骨折遷延治癒における骨癒合過程の観察
Healing Process of the Delayed Union in Osteoporotic Vertebral Fractures
浦山 茂樹
1
Shigeki Urayama
1
1高岡市民病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Takaoka City Hospital
キーワード:
骨粗鬆症
,
osteoporosis
,
椎体骨折
,
vertebral fracture
,
遷延治癒
,
delayed union
Keyword:
骨粗鬆症
,
osteoporosis
,
椎体骨折
,
vertebral fracture
,
遷延治癒
,
delayed union
pp.321-326
発行日 2008年4月25日
Published Date 2008/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408101258
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受傷後3カ月以上経過したにもかかわらず,体動時痛が持続し,しかも骨癒合していない遷延治癒例でも治療を継続することによって骨癒合が得られた.その骨癒合過程はすべて椎体後方部から生じ,まず後方部の骨量が増加し安定化した.その後,骨量が前方に向かって増加し,側方から前方部が骨癒合したが,中央部の修復は最後であった.椎体内cleftもしばしば消失し,椎体周囲に生じた仮骨から成長した骨橋がcleftを包み込むように隣接椎体と連続し,骨癒合遷延部に安定性を与えた.この生体反応によってcleftを認める遷延治癒例でも骨癒合に向かった.
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