恒久性膝蓋骨脱臼を伴う高度外反膝に対する人工膝関節全置換術の1例

Constrained total knee arthroplasty with femoral rotational osteotomy for patient with severely valgus aligned knee and permanent dislocation of the patella：report of a case

　恒久性膝蓋骨脱臼を伴う変形性膝関節症（膝OA）に対する人工膝関節全置換術（TKA）の文献は散見され^1～10），大腿骨コンポーネントの外旋設置^3～9）や外側傍膝蓋アプローチ^3,6,8）などの工夫により良好な術後成績が報告されている．

　外傷性膝蓋骨脱臼の長期放置による恒久性膝蓋骨脱臼を伴う高度外反膝に対して，拘束型TKAに加えて大腿骨回旋骨切り術を必要とした症例を経験したので報告する．