Japanese
English
臨床経験
恒久性膝蓋骨亜脱臼によって生じた膝蓋大腿関節症の1例
A Case of Osteoarthrosis of the Patellofemoral Joint Caused by Permanent Subluxation of Patella
広瀬 哲司
1
,
栗原 章
1
,
田中 賢治
1
,
福原 啓文
1
,
水口 龍次
1
,
豊田 嘉清
1
Tetsuji Hirose
1
1神戸労災病院整形外科
1Department of Orthopedic Surgery, Kobe Rosai Hospital
キーワード:
膝蓋骨
,
patella
,
亜脱臼
,
subluxation
,
膝関節症
,
osteoarthrosis of the knee
Keyword:
膝蓋骨
,
patella
,
亜脱臼
,
subluxation
,
膝関節症
,
osteoarthrosis of the knee
pp.667-670
発行日 1989年5月25日
Published Date 1989/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408908118
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抄録:膝蓋大腿関節障害はその成因も多く,また,治療法の報告もさまざまである.今回我々は,高度の膝蓋大腿関節症で恒久性に膝蓋骨が亜脱臼位を示した症例を経験した.
症例は57歳の男性で,幼少時から左膝のgivng way様の症状とそれに伴う膝関節痛とがあった.55歳頃から症状が増強し,歩行不能となった.レントゲン検査などで左膝蓋大腿関節には著明な関節症変化を認め,膝蓋骨は外側亜脱臼の位置にあったがその位置は膝関節の屈曲角度によって不変であった.この症例に対してCave-Rowe法に準じたarthroplastyを行い,良好な結果を得ることができた.
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