Japanese
English
特集 整形外科画像診断・評価の進歩
Ⅵ.人工知能(AI),深層学習
5.人工知能技術を用いた筋骨格モデル
Personalized musculoskeletal modeling from computed tomography images using artificial intelligence
高尾 正樹
1
,
大竹 義人
2
,
上村 圭亮
3
,
岩佐 諦
4
,
濱田 英敏
4
,
安藤 渉
4
,
佐藤 嘉伸
2
,
岡田 誠司
3
,
菅野 伸彦
4
M. Takao
1
,
Y. Otake
2
,
K. Uemura
3
,
M. Iwasa
4
,
H. Hamada
4
,
W. Ando
4
,
Y. Sato
2
,
S. Okada
3
,
N. Sugano
4
1愛媛大学大学院整形外科
2奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科
3大阪大学大学院整形外科
4大阪大学大学院運動器医工学治療学
1Dept. of Orthop. Surg., Ehime University Graduate School of Medicine, Osaka
キーワード:
artificial intelligence
,
muscle
,
CT
Keyword:
artificial intelligence
,
muscle
,
CT
pp.721-722
発行日 2022年5月25日
Published Date 2022/5/25
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei73_721
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は じ め に
医療における人工知能(AI)に対する期待は高まる一方である.自動診断や予後予測による医療の効率化に加え,大量の診療データの自動解析による新しい医学的発見が期待されており,AIを利用した医学論文は指数関数的に増えている.整形外科においても,まだ数は少ないがAIを活用した論文報告が増えている.
CTやMRIなどの三次元画像解析は時間を要する作業で,実臨床での応用や大量のデータの解析には限界があり,AI技術の応用が期待される領域である.AI技術を用いてCTやMRIから筋骨格モデルを抽出することができれば,手術計画や骨形態計測,骨格アライメント計測,筋肉の定量評価,生体力学計算に活用することが可能である.従来抽出が困難であった個別筋肉の抽出を行い,より精密な筋骨格評価が可能となりつつある.
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