Japanese
English
経験と考察
80~84歳と85歳以上の高齢者における人工股関節全置換術の治療成績
Clinical outcome of primary total hip arthroplasty for elderly patients over 85 years old compared with over 80 years old
若林 弘樹
1
,
長谷川 正裕
1
,
内藤 陽平
1
,
刀根 慎恵
1
,
湏藤 啓広
1
H. Wakabayashi
1
,
M. Hasegawa
1
,
Y. Naito
1
,
S. Tone
1
,
A. Sudo
1
1三重大学大学院整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., Mie University Graduate School of Medicine, Tsu
キーワード:
THA
,
patient older than 85 years
Keyword:
THA
,
patient older than 85 years
pp.318-321
発行日 2022年4月1日
Published Date 2022/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei73_318
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
は じ め に
わが国では超高齢社会を迎え,総人口に占める65歳以上人口の割合(高齢化率)は経年的に増加しており,2019年では28.4%にまで増加している1).また,高齢患者の人工関節置換術も増加しており,日本人工関節学会による「人工関節登録調査2016~2017年度報告書」においても70歳以上の高齢者に対する人工股関節全置換術(THA)は増加している.
一方,初回人工関節が施行された1,998関節の死亡率に関する海外からの報告では75~79歳の患者と比較して,80~84歳ではハザード比(HR)2.4,85歳以上ではHR 3.2で生存率が低下することが報告されている2).本研究では85歳以上の高齢者におけるTHAの治療成績を80~84歳の高齢者の治療成績と比較・検討し報告する.
© Nankodo Co., Ltd., 2022