Japanese
English
経験と考察
高齢者に発生した大腿骨骨折の救急搬送は自宅からの要請が約7割
Majority of elderly patients with femoral fractures demand emergency ambulance service from their homes
大下 優介
1
,
永井 隆士
2
,
石川 紘司
2
,
土谷 弘樹
1
,
谷 聡二
2
,
八木 敏雄
2
Y. Oshita
1
,
T. Nagai
2
,
K. Ishikawa
2
,
H. Tsuchiya
1
,
S. Tani
2
,
T. Yagi
2
1山梨赤十字病院整形外科
2昭和大学整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., Yamanashi Red Cross Hospital, Yamanashi
キーワード:
femoral fracture
,
osteoporosis
,
ambulance
Keyword:
femoral fracture
,
osteoporosis
,
ambulance
pp.322-325
発行日 2022年4月1日
Published Date 2022/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei73_322
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は じ め に
高齢者の大腿骨骨折は,疼痛と体動困難のため受傷直後に救急搬送されることが多いが,受傷から受診にいたる過程の検討は単一の病院からの報告が散見される程度で,コミュニティレベルの検討ではないため十分といえない.超高齢社会が取り組むべき大腿骨骨折の予防策を検討するためには,搬送の季節や時間などの特徴を地域の医療圏で明らかとする必要がある.そのためわれわれは,当地の救急隊の搬送記録より医療圏内で発生した大腿骨骨折の救急要請の現状について調査したので報告する.
本研究に際し施設の倫理委員会の承認を得て患者のプライバシー保護に十分配慮し,個人が特定できないように記載した.本研究は山梨赤十字病院倫理委員会の承認(第30-12号)を得て行った.
© Nankodo Co., Ltd., 2022