連載 X線診断Q&A
X線診断Q&A
武冨 修治
1
1東京大学大学院整形外科講師
pp.1381-1382
発行日 2022年12月1日
Published Date 2022/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei73_1381
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Question
症 例.48歳,女.
主 訴:左膝関節痛.
家族歴・既往歴:特記すべきことはない.
現病歴:スキーをしていた際に左膝を外反強制し受傷した.膝痛のため当日スキーを継続することはできなかったが,それほどひどいけがではないと思い,医療機関は受診しなかった.1ヵ月後,症状が改善せず,近医を受診した.保存的治療を受けたが膝痛が悪化し,受傷2ヵ月で精査・加療目的に当院を紹介され受診した.
身体所見:歩行は可能であるが,左膝関節内側に疼痛があった.伸展−5°,屈曲120°と軽度の膝関節可動域制限があった.大腿骨内側上顆周囲に圧痛があり,膝伸展位での不安定性はないものの,軽度屈曲位では軽度の外反不安定性があった.
画像所見:図1に当院初診時の左膝関節単純X線正面像を示す.
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