Japanese
English
患者評価
Short Musculoskeletal Function Assessment日本語版の開発
Development of Japanese Short Musculoskeletal Function Assessment
茂木 沙織
1
,
石井 桂輔
1
,
渡部 欣忍
1
,
河野 博隆
1
S. Mogi
1
,
K. Ishii
1
,
Y. Watanabe
1
,
H. Kawano
1
1帝京大学整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., Teikyo University School of Medicine, Tokyo
キーワード:
trauma
,
patient reported outcome measure
Keyword:
trauma
,
patient reported outcome measure
pp.1372-1374
発行日 2022年12月1日
Published Date 2022/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei73_1372
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は じ め に
近年,医療者ではなく患者自身の価値を中心に健康状態を評価する患者立脚型評価尺度であるpatient reported outcome measures(PROMs)が注目されている.整形外科領域でも部位別のPROMsを使用する機会が多い.骨盤や複数部位の外傷,複数部位の関節障害がある際に使える評価票は,欧米諸国を中心に使用されているShort Musculoskeletal Function Assessment(SMFA)1)というPROMsが存在する.その他にはShort Form(SF)-362)が使用できるが,使用申請と使用料金の支払いが必要であり,研究者にとって負担である.SMFAは障害の部位や数によらず使用でき,使用申請や使用料金は必要ない.今までに10以上の言語で翻訳3,4)され,使用されている.身体的,精神的な評価46項目を1~5点で点数付けしたものである.SMFAは多発外傷や複数関節の機能障害に対する経時評価や研究でも使用できるという利点がある.整形外科では部位別や疾患別の評価尺度もあるが,限定的なので複数部位を含めた評価はできない.SMFAを用いるべき機会は多いが日本語版がないため本研究で開発することとした.
© Nankodo Co., Ltd., 2022