Japanese
English
論説
大腿骨近位部骨折患者への栄養療法は術後栄養関係合併症を減少させる
Nutritional therapy for patients with hip fracture reduces postoperative complications
植木 正明
1
,
深澤 高広
2
,
松本 朋子
3
,
大山 友里
4
,
丸山 雅子
4
M. Ueki
1
,
T. Fukazawa
2
,
T. Matsumoto
3
,
Y. Oyama
4
,
M. Maruyama
4
1西脇市立西脇病院麻酔科
2西脇市立西脇病院整形外科
3西脇市立西脇病院看護部
4西脇市立西脇病院栄養部
1Dept. of Anesthesiology, Nishiwaki Municipal Hospital, Nishiwaki
キーワード:
hip fracture
,
nutritional therapy
,
postoperative complications
Keyword:
hip fracture
,
nutritional therapy
,
postoperative complications
pp.1-5
発行日 2022年1月1日
Published Date 2022/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei73_1
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は じ め に
大腿骨近位部骨折患者は,高齢で骨折時にすでに栄養不良状態であることが多く,入院時の栄養障害は合併症,入院期間,死亡率に関係している1).2016年のコクランレビューでは,術前または術後の栄養サポートが大腿骨近位部骨折患者の術後合併症を軽減する可能性を報告2)している.
本研究では,大腿骨近位部骨折患者の術後の栄養サポートチーム(nutrition support team:NST)による栄養療法が大腿骨近位部骨折患者の術後栄養関係合併症,入院期間および死亡率に及ぼす影響を検討した.
© Nankodo Co., Ltd., 2022