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フェブキソスタット
小嶽 和也
1
1三重大学整形外科
pp.162-162
発行日 2021年2月1日
Published Date 2021/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei72_162
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フェブキソスタット(febuxostat:Fb)は非プリン型選択的キサンチンオキシダーゼ(XO)阻害薬で,本邦では痛風,高尿酸血症,がん化学療法に伴う高尿酸血症を効果・効能に帝人ファーマが承認を得ている.尿酸への代謝は,プリン体が分解されヒポキサンチンとなり,ヒポキサンチンにXOが作用することでキサンチン,尿酸が生成される過程が知られる(図1).Fbは従来の尿酸生成抑制薬とは異なり,ヒポキサンチンやキサンチンと類似したプリン体骨格を有さないため,XOに競合的に働くのではなく直接結びつき作用を抑制することで高い生体学的利用能を有し長時間作用する.また,他の核酸代謝酵素を阻害する可能性が低く,他剤との相互作用が少ないとされる.
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