書評
『はじめての講義シリーズ リハビリテーションのための整形外科学の歩き方』
門野 夕峰
1
1埼玉医科大学整形外科教授
pp.1188-1188
発行日 2021年10月1日
Published Date 2021/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei72_1188
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- 文献概要
医学の進歩によってわが国における平均寿命は90歳に達しようとしている.どのように年齢を重ねていくかが,超高齢社会を迎えた日本の課題となっている.長く生きるとしても,身の回りのことを自分自身でこなし,好きなように楽しい生活を送りたいと思うであろう.悠々自適に暮らせる期間(健康寿命)が長くなり,死を迎える寿命との差を短くしたいと思うであろう.現在,10~15年とされる二つの寿命の差を短くするためのカギの一つは,運動機能の維持にあるといえる.運動機能の回復を主眼におく整形外科の診療において,薬物治療,手術だけでなくリハビリテーションも大きな意味をもっている.本書は,理学療法士や作業療法士をめざす学生のみならず,医師や看護師をめざす学生にも有用な書籍と思う.
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