誌説
COVID-19の大波の中での船出
斎藤 充
1
1東京慈恵会医科大学整形外科主任教授
pp.848-848
発行日 2020年7月1日
Published Date 2020/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei71_848
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COVID-19が国内外で猛威をふるっている.東京都港区にある東京慈恵会医科大学(慈恵医大)附属病院(本院)は,感染症指定病院ではなく協力病院であるが,2020年2月11日にダイヤモンドプリンセス号で発症した新型コロナウイルス感染症患者を収容し治療にあたっていた.その後も積極的に患者の入院治療を担当した.同時に,本来の特定機能病院としての使命,すなわち科の専門性を活かした高度な手術や研究も遂行してきた.本院の整形外科学講座の年間手術件数は1,398件であり,膝および股関節の人工関節手術,脊椎手術の症例数は大学病院の中でもトップ5に入る件数である.予定待機手術も3ヵ月先までびっしり埋まっていた.
© Nankodo Co., Ltd., 2020