側方進入腰椎椎体間固定術（XLIF）施行後の椎間角や椎間高における椎間関節変性の影響

The influence of facet joint osteoarthritis on segmental disc angle and disc height after extreme lateral interbody fusion approach

　成人脊柱変形（adult spinal deformity：ASD）患者に対する矯正手術において，側方進入腰椎椎体間固定術（lateral lumbar interbody fusion：LLIF）による冠状面や矢状面に対する良好な画像成績が報告されている^1,2）．ASDの矯正手術においては，さまざまな矯正目標値をあらわすformulaが報告されてきたが^3～6），術中において矯正できるのはlumbar lordosis（LL）であり，LLをどこまで矯正できるかが重要とされる．

　われわれは，これまでにASD患者に対し側方進入腰椎椎体間固定術（extreme lateral interbody fusion：XLIF）により実際に得られる矯正角は，楔状角が約2°減少し，前弯角は約4.5°増加することを報告した^7）．