Japanese
English
整形手術手技
Lateral lumbar interbody fusionとsingle position経皮的椎弓根スクリューの治療
-――移動型X線透視装置と移動型デジタル式汎用一体型X線透視診断装置を用いたナビゲーション法の比較
The experience of single position for lateral interbody fusion and pedicle screw fixation;comparison of fluoroscopy and three-dimensional imaging navigation system
檜山 明彦
1
,
渡辺 雅彦
1
A. Hiyama
1
,
M. Watanabe
1
1東海大学整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., Tokai University School of Medicine, Isehara
キーワード:
lateral access surgery
,
minimally invasive spinal stabilization
,
percutaneous pedicle screw
Keyword:
lateral access surgery
,
minimally invasive spinal stabilization
,
percutaneous pedicle screw
pp.239-243
発行日 2020年3月1日
Published Date 2020/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei71_239
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は じ め に
低侵襲腰椎側方椎体間固定術であるlateral lumbar interbody fusion(LLIF)と経皮的椎弓根スクリュー(percutaneous pedicle screw:PPS)を組み合わせて行う前後合併手術は,腰椎の強固な固定と間接除圧を低侵襲で行うことができるため,脊椎外科医にとっては今後習得すべき手術手技の一つであると考えられる.しかし,前後合併手術では術中に体位変換を要することから,手術時間が長くなることや医療材料コストがかかることなどの問題点が指摘されている.そのような背景から,側臥位のまま手術を完結するsingle-position PPS(SP-PPS)法が注目されている.これまでのSP-PPS法の多くは,移動型デジタル式汎用一体型X線透視診断装置(O-arm:Medtronic Sofamor Danek社,Memphis)や脊椎手術用ナビゲーションなどの高額な手術支援装置を用いた手技である1,2).O-armをナビゲーションと接続することでリアルタイムナビゲーションが可能となり,イメージレスなPPS挿入が可能である.一方で,移動型X線透視装置(C-arm)を用いた側臥位PPSの報告は,腹臥位と比較し手技の煩雑さからか少ない.
本稿では,術中C-armを用いた側臥位PPS法とO-armナビゲーションを用いた側臥位PPS法の術式についてメリットやデメリットについて症例をまじえ解説する.
© Nankodo Co., Ltd., 2020