書評
『膝関節鏡技術認定・公式トレーニングテキスト[Web動画付]』
池内 昌彦
1
1高知大学整形外科教授
pp.1330-1330
発行日 2020年11月1日
Published Date 2020/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei71_1330
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- 文献概要
膝関節鏡は,いまや膝関節外科医にとってもっとも重要なツールといって過言ではない.人工関節置換術や骨切り術を除けばほとんどの膝関節手術が関節鏡視下に行われている.ときどき,変形性膝関節症の患者が,若いころに受けた関節切開による半月板切除術の手術瘢痕をみせてくれることがあるが,今の関節鏡手術のものと見比べると隔世の感がある.筆者が関節鏡を始めた1990年代は,すでに鏡視下前十字靱帯再建術や半月板縫合術がスタンダードな術式になっていたが,当時は小さなモニタに映し出された粗い画像で手術が行われていた.さらに時代をさかのぼると,モニタなしで関節鏡手術が行われていた.
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