Book Review
植込み型心臓デバイス認定士公式テキスト
安部 治彦
1
1産業医科大学不整脈先端治療学 教授
pp.687-687
発行日 2022年4月1日
Published Date 2022/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika129_687
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- 文献概要
心臓植込みデバイス機器には,徐脈性不整脈疾患の治療機器であるペースメーカのみならず,不整脈による心臓突然死予防のための植込み型除細動器(implantable cardioverter defibrillator:ICD),薬物治療抵抗性の慢性心不全に対する心臓再同期療法(cardiac resynchronization therapy:CRT),失神や潜因性脳梗塞後の心房細動検出のための皮下植込み型心電計(implantable loop recorder:ILR)があり,それぞれの目的に応じてデバイス治療がなされている.これらのデバイス治療を適切に施行し,患者の日常生活を管理していくためには,デバイス治療に関する広範な領域でのきわめて高度な専門的知識と経験が必要とされることはいうまでもない.とくに循環器疾患治療のなかでもデバイス治療の特徴は,デバイス植込み手術を安全に行うことのみではなく,その後の患者の日常生活において発生する社会的諸問題にも対応する必要がある.しかし,医療従事者にこれらの専門的知識がなければ対応できない.
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