私論
整形外科と全人医学
馬庭 壯吉
1
1島根大学リハビリテーション科教授
pp.944-944
発行日 2019年8月1日
Published Date 2019/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei70_944
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このごろ,リハビリテーション科の先輩医師からリハビリテーション科と全人的医療(全人医学)についての話をよくきかされています.全人医学を推進する意義は,「地域包括ケア」の後押しとなることです.したがいまして全人医学は医師全員に必要な素養であり,大学でも講義に取り入れるべきであると指導を受けています.実際にはテーマが遠大であること,カリキュラムが詰まってきていることなどからうまく進んでいません.この分野ではリハビリテーション科医が主体的に取り組まなければなりませんが,現在のところリハビリテーション科の医師数が不足しており機能不全に陥っています.そこで整形外科医と全人医学について考えてみました.
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