Japanese
English
臨床室
産後2ヵ月で多発性脊椎圧迫骨折を発症した産褥期骨粗鬆症の1例
Pregnancy and lactation associated osteoporosis;report of a case
五味 基央
1
,
湯浅 崇仁
1
,
百村 励
1
,
田中 将
1
,
丸山 祐一郎
1
,
金子 和夫
2
M. Gomi
1
,
T. Yuasa
1
,
R. Momomura
1
,
M. Tanaka
1
,
Y. Maruyama
1
,
K. Kaneko
2
1順天堂大学附属浦安病院整形外科
2順天堂大学整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., Juntendo University Urayasu Hospital, Urayasu
キーワード:
PLO
,
pathologic fracture
,
multiple compression fracture
,
pregnancy
,
compression fracture
Keyword:
PLO
,
pathologic fracture
,
multiple compression fracture
,
pregnancy
,
compression fracture
pp.945-948
発行日 2019年8月1日
Published Date 2019/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei70_945
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妊娠後骨粗鬆症(pregnancy and lactation associated osteoporosis:PLO)は,妊娠後期から授乳期の女性にみられる比較的まれな骨粗鬆症である.妊娠中の骨密度測定は通常実施されていないため,骨密度の低下に伴い脊椎の圧迫骨折を起こすことで発見される.発症要因の一つに授乳刺激があげられるが,一時的で断乳後は骨形成が盛んになるため,長期的には骨粗鬆症の危険因子とはならないと考えられている.しかし,一度脊椎骨折を起こすと日常生活はもちろんのこと,育児に大きな支障をきたすため,治療に悩まされる病態である.われわれは,脊椎に多発圧迫骨折をきたし日常生活が困難となり,授乳中止のみで症状が改善し,骨折治癒が得られた1例を経験したので考察を含めて報告する.
© Nankodo Co., Ltd., 2019