Japanese
English
臨床経験
多発性骨嚢腫の1例
A Case Report of Multiple Bone Cysts
馬庭 壯吉
1
,
朱 尚孝
2
,
高田 晃平
1
,
廣谷 速人
1
Sokichi Maniwa
1
1島根医科大学整形外科学教室
2石心会狭山病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Shimane Medical University
キーワード:
骨嚢腫
,
bone cysts
Keyword:
骨嚢腫
,
bone cysts
pp.1183-1187
発行日 1990年10月25日
Published Date 1990/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408900206
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抄録:単発性骨嚢腫は発生頻度の高い疾患であるが,多発性骨嚢腫は稀であり,その報告はきわめて少ない.今回,われわれは,本症の1例を経験したので報告した.
本症例は,29歳,女性で,上腕骨近位骨幹端部,有頭骨,有鉤骨および中足骨頭の4カ所に骨嚢腫を認めた.骨皮質が菲薄化し,病的骨折を起こす可能性の高かった上腕骨と有頭骨に対して掻爬・骨移植を行い,有鉤骨と中足骨に対しては,穿刺後ステロイド剤注入を行った.術後3年5カ月の現在,再発はなく,経過は良好である.
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