Japanese
English
連載 専門医試験をめざす症例問題トレーニング
膝・足関節・足疾患
Disorders of the knee, ankle and foot
高尾 昌人
1
M. Takao
1
1重城病院CARIFAS足の外科センター
1Clinical and Research Institute for Foot & Ankle Surgery, Jujo Hospital, Kisarazu
キーワード:
ankle
,
ligaments
,
cartilage
Keyword:
ankle
,
ligaments
,
cartilage
pp.69-75
発行日 2019年1月1日
Published Date 2019/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei70_69
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症 例.22歳,男.大学生(ハンドボール部).
主 訴:左足関節痛.
家族歴・既往歴:特記すべきことはない.
現病歴:2015年の夏,ハンドボール中に左足関節の内がえし捻挫を受傷した.チームのトレーナーにより患部のクーリングおよびテーピング固定が行われ,腫脹と疼痛は2週間ほどで軽快したが,その後も運動時の不安定感と軽度の足関節痛が持続していた.2016年の夏,ハンドボール中に左足を軸に右に切り替えし動作を行った際に,鋭い左足関節内側部痛とともにロッキング症状が出現した.安静により数日で疼痛は軽快しロッキング症状も消失したが,その後もプレー中に同様の症状をたびたび繰り返すため当院を受診した.
初診時所見:左足関節は,腫脹はなく,可動域(ROM)は正常で可動時痛もなかった.足根洞および距骨滑車内側部に圧痛があった.前方引き出しテストは陽性であった.
画像所見:図1に初診時X線像を示す.図2にMRI[脂肪抑制画像(STIR像),T1強調画像]を示す.図3にCT,図4に超音波像を示す.
© Nankodo Co., Ltd., 2019