Japanese
English
論述
後𦙾骨筋腱機能不全の臨床およびMRI所見
Clinical and MRI Findings for Posterior Tibial Tendon Dysfunction
高宮 尚武
1
,
野口 昌彦
1
,
平澤 泰介
1
Hisatake Takamiya
1
1京都府立医科大学整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Kyoto Prefectural University of Medicine
キーワード:
posterior tibial tendon dysfunction
,
後𦙾骨筋腱機能不全
,
MRI
,
核磁気共鳴撮像法
,
posterior tibial tendon rupture
,
後𦙾骨筋腱断裂
Keyword:
posterior tibial tendon dysfunction
,
後𦙾骨筋腱機能不全
,
MRI
,
核磁気共鳴撮像法
,
posterior tibial tendon rupture
,
後𦙾骨筋腱断裂
pp.549-555
発行日 1997年5月25日
Published Date 1997/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408902165
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抄録:臨床的に後𦙾骨筋腱機能不全を呈するものに対してMRIを施行し,その所見を中心に検討した.対象は慢性関節リウマチ,外傷を除く15例(男性2例,女性13例),17足で,平均年齢は52歳であった.後𦙾骨筋腱機能不全の臨床評価はJohnsonらの分類を用いた.全例にMRIを施行しT2冠状断像を中心に検討し,腱断裂にはContiらのMRI分類を適用した.Johnsonらの分類に準じるとstage1が2足,stage2が7足,stage3が1足で明確に分類できないものが17足中7足あり,後𦙾骨筋腱機能不全の臨床的stage分類には検討の余地があると考えた.MRI所見は,腱周囲の水腫16足,肥大12足,変性1足,完全断裂1足(Contiらの分類ではtype III B)であった.臨床的には後脛𦙾筋腱機能不全を呈するが断裂を認めない症例が大部分を占め,そのMRI所見は腱周囲の水腫,腱の肥大など腱鞘滑膜炎や腱炎による所見を反映するものであった.
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