Japanese
English
連載 専門医試験をめざす症例問題トレーニング
脊椎・脊髄疾患
Spine and spinal cord disease
森 幹士
1
K. Mori
1
1滋賀医科大学整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., Shiga University of Medical Science, Otsu
キーワード:
OLF
,
myelopathy
,
thoracic spine
Keyword:
OLF
,
myelopathy
,
thoracic spine
pp.61-67
発行日 2019年1月1日
Published Date 2019/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei70_61
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症 例.63歳,女.
主 訴:両下肢のしびれ,歩行障害.
現病歴:約1年前より誘因なく足のしびれを自覚するようになった.徐々にしびれの範囲が近位に拡大した.平地での歩行には支えを必要としないが,階段の降りでは手すりが必要となった.症状が進行性であり,近医を受診後に当院を紹介され受診となった.
初診時所見:身長158.9cm,体重74.6kg.立位保持や平地歩行は可能であったが,継ぎ足歩行は困難であった.膝蓋腱反射およびAchilles腱反射はともに両側で亢進していた.徒手筋力テストでは,両下肢に明らかな筋力低下はなかった.両側臍以下に知覚障害を認めた.残尿感はあったが,明らかな排便障害はなかった.上肢には問題となるような症状を自覚していなかった.
画像所見:X線像およびCT,MRIを図1~3に示す.
© Nankodo Co., Ltd., 2019