Japanese
English
経験と考察
化膿性脊椎炎と感染性心内膜炎の合併例
Infective endocarditis complicated in vertebral osteomyelitis
村山 雅俊
1
,
森本 忠嗣
1
,
塚本 正紹
1
,
小河 賢司
2
,
園畑 素樹
1
,
馬渡 正明
1
M. Murayama
1
,
T. Morimoto
1
,
M. Tsukamoto
1
,
K. Ogawa
2
,
M. Sonohata
1
,
M. Mawatari
1
1佐賀大学整形外科
2国立病院機構嬉野医療センター整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., Faculty of Medicine, Saga University, Saga
キーワード:
vertebral osteomyelitis
,
infective endocarditis
,
causative organism
Keyword:
vertebral osteomyelitis
,
infective endocarditis
,
causative organism
pp.417-422
発行日 2019年5月1日
Published Date 2019/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei70_417
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は じ め に
高齢化社会が到来し,易感染性宿主の増加に伴い,感染性疾患も増加している.なかでも化膿性脊椎炎(vertebral osteomyelitis:VO)と感染性心内膜炎(infective endocarditis:IE)の合併例は重篤化しやすく,治療に難渋する.両疾患とも高齢者に多く,初期症状が判然としないことから合併を見逃し,各疾患単独の診断となることがある1).また,発熱を伴う症例において,不明熱として漫然とした抗菌薬投与などが行われることがまれではない.菌血症にいたれば両疾患が合併することもあり,近年,両疾患合併例の本邦における報告例は増加している2~51).われわれは,VOとIEの合併例6例を経験したので,両疾患合併例の特徴について文献的考察を加えて検討する.
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