Japanese
English
経験と考察
L5 CT-multi-planar reconstructionの既存データを用いた骨粗鬆症評価
Evaluation of osteoporosis using computed tomography multi-planar reconstruction excisting deta of fifth lumbar vertebra
増井 文昭
1
,
斎藤 雅人
1
,
尾立 和彦
1
,
伊藤 吉賢
1
,
為貝 秀明
1
,
白旗 敏克
1
F. Masui
1
,
M. Saito
1
,
K. Odachi
1
,
Y. Ito
1
,
H. Tamegai
1
,
T. Shirahata
1
1千葉西総合病院整形外科・関節外科センター
1Dept. of Orthop. Surg. and Joint Reconstruction Center, Chibanishi General Hospital, Matsudo
キーワード:
L5 vertebral body
,
osteoporosis
,
MPR
,
evaluation
Keyword:
L5 vertebral body
,
osteoporosis
,
MPR
,
evaluation
pp.309-312
発行日 2019年4月1日
Published Date 2019/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei70_309
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は じ め に
近年,高齢者の骨粗鬆症による骨折はquality of life(QOL)を著しく低下させ寝たきりになる危険性があり,さらに死亡のリスクが高まるため大きな社会問題となっている.医療費の増大という問題も抱え,今後の少子高齢社会で骨粗鬆症の早期診断による骨折予防が重要な課題となっている.早期に骨折リスクを評価できれば,転倒予防の指導,リハビリや薬物治療を行うことで骨折を予防することが可能となる.通常,骨粗鬆症診断は主に二重エネルギーX線吸収法(dual energy X-ray absorptiometry:DXA)法で行われているが,不適切なポジショニング,動脈硬化,椎間板変性や骨折などによる二次性変化に測定精度が影響され,測定結果の信頼性,再現性が問題となる.CTは二次性変化の影響が少ない領域で計測ができるため,より再現性,信頼性の高い評価が可能と考えられる.われわれは,種々の疾患で撮影された既存の腹部,骨盤,股関節CTデータを活用して,骨粗鬆症の程度や骨折リスクを評価する目的で大腿骨近位部骨折の評価のために撮影された股関節CTデータからL5 CT値の解析を行い,骨粗鬆症の評価について検討したので報告する.
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