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大腿骨頭壊死症に対する大腿骨頭回転骨切り術後人工股関節全置換術の治療成績
Total hip arthroplasty after transtrochanteric rotational osteotomy for osteonecrosis of the femoral head;a mean 10-year follow-up
大澤 郁介
1
Y. Osawa
1
1名古屋大学整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., Nagoya University School of Medicine, Nagoya
キーワード:
avascular necrosis of the femoral head
,
TRO
,
THA
Keyword:
avascular necrosis of the femoral head
,
TRO
,
THA
pp.278-281
発行日 2019年3月1日
Published Date 2019/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei70_278
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【要 旨】
目 的:大腿骨頭壊死症(ONFH)に対する大腿骨頭回転骨切り術(TRO)後人工股関節全置換術(THA)の臨床成績およびX線評価を骨切りの既往のない初回THAと比較・検討すること.
対象および方法:TRO後にTHAになった29例(TRO群)と性別,年齢,手術時期をマッチングしたONFHに対する骨切りの既往のない初回THAを施行した40例を抽出して比較・検討を行った.
結 果:最終調査時のHarris Hipスコアおよび股関節可動域(ROM)は有意にTRO群が不良であった.合併症発生率および再手術をエンドポイントとした生存率で有意差はなかった.X線学的評価ではTRO群はステムのアライメント不良が有意に多く,術後の脚長差も有意に大きかった.
結 論:TRO後THAは骨切りの既往のない初回THAと比較・検討して臨床成績は不良であった.また解剖学的な形態変化からインプラントは設置不良であった.
© Nankodo Co., Ltd., 2019