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シンポジウム 大腿骨頭壊死症の最近の進歩
大腿骨頭壊死症に対するcore decompressionの手術法と合併症と成績
Core Decompression for Avascular Necrosis of the Femoral Head
J. Arlet
1
,
高岡 邦夫
2
,
増原 建作
2
1Faculté de Medécine de Rangueil Universite Toulouse
2大阪大学医学部整形外科学教室
キーワード:
大腿骨頭壊死症
,
avascular necrosis of the femoral head
,
骨穿孔術
,
core decompression
Keyword:
大腿骨頭壊死症
,
avascular necrosis of the femoral head
,
骨穿孔術
,
core decompression
pp.1215-1217
発行日 1988年10月25日
Published Date 1988/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408907961
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抄録:大腿骨頭壊死症に対するcore decompressionの手術成績を調査した.手術は直径8mmのトレフィンを使用し,イメージ透視下に,大転子下部より骨穿孔を行う.手術適応はstage I,IIの早期骨壊死で,crecent signが出現すれば適応とはならない.術後5年以上経過した133例の臨床成績は,stage Iの93.9%,stage IIの82.3%が成績良好であった.X線学的にはstage Iの86.6%,stage IIの66.7%で進行が停止し,collapseに陥った症例は10例である.さらに,18例でcollapseをともなわない変形性関節症性変化がみられた.本術式の効果として,骨頭内骨髄圧の低下,壊死骨組織の部分的除去,壊死骨組織が生きた組織によって置換(血管結合織の形成→脂肪細胞の出現→造血骨髄組織の形成)されることが考えられる.
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